飼い主の態度がたとえば人前と家の中とで一貫してないから
犬が人前で問題行動を起こすというような話を聞きますが。

Dog Acutually の記事にもありましたけども。

柴犬コタロー日記
朝ごはんの後は・・・

個人的には一貫してないのがいけないというより
少なくとも人前で躊躇してしまうような「NO」の伝え方を
してはいけないと思います。

というか、トレーナーさんが一般の飼い主に
そういう「NO」の伝え方を教えないでほしい。

というのも、ここのところ
チョークチェーンをつけている犬に
出会う機会が何度かありました。

チョークがいいだ悪いだ必要だなんて論争は
いくらでもググれば出てくるので
そちらにお任せします(笑)が
私はチョークって素人がまず使いこなせない
プロの道具だと思ってるんですね。

私も使ったことないし学んだことがないのですけど
そんな私が見てもチョークがちゃんと使えてる飼い主さんって
まず会いません。

何にもしてないのにチョイチョイ軽くだけどショック入れたり
(飼い主側がショック入れるのが癖になってるの?)
ぐいぐい引っ張って首がしまってる犬を
普通にリードでぐいぐいひいたり
チョークチェーンつけてる意味があるのかなーと
思う場面もしばしば見かけました。

柴犬コタロー日記
朝のぶつかり稽古???

人前でショックを入れられないという
タテマエの話ばかりではなく
別にトレーニングに来てる訳でもない場所で
犬好きで人好きで楽しいな〜♪って
はしゃぎたい愛犬をそこまでしかりたくないっていう気持ちや
今は遊ばせてやりたいなっていう気持ちも
あるんだと思うんです。

でもチョーク着けてるとそのさじ加減は
かなり難しい気がします。

首輪でも同じですけど
ショック与えた訳でも
リード引いた訳でもなくても
リードとめてるだけで首が絞まっちゃうし
犬は余計興奮しちゃうし
でもリード緩めたらまたばーっと行っちゃうし
でも止めたらまた首が絞まる・・・
みたいなジレンマ。

トレーナーさんが見たら
そういうのはどう思うんだろ?
こういう状況は分かってるのかな?

いつもいかなるときでも
飼い主がトレーニングを徹底してると思うのかな?

柴犬コタロー日記
にゃんのしま関が自らからコタシバ関に物言い

いやムリでしょー。
少なくともショック入れるようなトレーニングは
いつもしてないしできないししたくないんじゃないかな。

トレーナーさんはプロだからね
いついかなるときもトレーニングするのかもしれない。

でも一般の飼い主ってそこまで徹底してできない。

でもきっとトレーナーさんからは
ちゃんとトレーニングしてくださいって言われてるから
チョークもずっと着けっぱなし。

どっちつかずの状態になってるんじゃないかなあと
思いました。

きっとそういう飼い主さんって
まじめで優しいんだと思うの。

まじめだからトレーナーさんの言う通りに
いつもチョーク着けてるし
でも優しいからトレーニング以外で
ショックを与えるとか躊躇してしまう。

もしそういう飼い主さんがいるのなら
躊躇するようなトレーニング方法はやめて
自分がちゃんとできるトレーニング方法に
転向するべきだと思います。

何もチョークだけが犬に「NO」を教える方法じゃないんです。

柴犬コタロー日記
体重が違うから大きい方はお手柔らかにね〜
でも噛むとか反則技使ってくるのはいつも にゃんのしま関だけど(笑)

個人的にいちばん伝わる穏便な方法は
たとえば犬に向かってとびつく犬の前に
犬より早く出て邪魔する。

そりゃチョークチェーンみたいに
一発で!とか2秒で!とかにはなりませんが
何度か繰り返すうちに「あれ?だめなの?」って
分かってくるんですよね。

わかるまでしつこくしつこくやります。
怒ったりしかったりすることもなく
必要なのは犬に負けない飼い主の根気と素早さです(笑)。

ただこれってお互いフリーでないと難しいの。
リードついてたらその時点で
リード張らずに犬の前に出るのって難しい。
(リード張ったらそれは邪魔して止めたんじゃなくて
 リードで止めたことになるので。)

ドッグランなんかでは割と有効です(まきママ調べ)

リードついてる散歩中なんかは
やっぱりリードで止めるってことが
いちばん穏便でやりやすい。

そのとき、首輪では苦しいから
ハーネスの方がよいと思います。

最初は止められる理由が分からなくても
繰り返すうちにリードが張ったら動けない
(動いてもしょうがない、動いちゃダメ)
って分かってくれます。

コタローには興奮して犬と遊びたがる時なんかに
よく使いました。

興奮した状態なら止める
興奮しない状態なら行かせる
といった感じで。

リードもついてない狭い室内では
手を前にかざして止めるだけでも効果的。

我が家ではコタローが
猫を追いかけそうになった時に
よく使いました。

猫にも効果的。
さっさと食べ終わったにゃんごろーが
ケイトのごはんを食べにいくのを阻止します。

慣れれば手を対象物との間に入れるだけで
わかってくれるようになりますが
慣れないうちは雑誌でもいいし本でもなんでもいいんですけど
持って遮るとわかりやすいみたいです。

それで「シナイ」とかまあ「NO」でもいいんですけど
何かしら言葉をかぶせていくと
そのうち言葉だけでもわかる時があります。

自制心がきいてないと言葉だけじゃなく
やっぱり遮る行動が必要だったりしますけど
それでもかなーり穏便です。

ゆくゆくはリードにも頼らず
声かけだけでやめさせること
「NO」を穏やかに伝えられるようになると
お互いも周りも嫌な気持ちにならずに
暮らしていけるようになります。

道具って便利なものなんですが
チョークチェーンしかり
おやつしかり
頼りすぎると
ほんとの関係って見えづらくなってしまうので
気をつけないといけないですね。

チョークでショック入れられるからでも
リードで止められるからでもなくて
最終的には
「飼い主がNOと言ってるからNO」が
穏便に(←ここ重要)伝わればいいんじゃないかと思ってます。

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