勝手にお勉強シリーズ第二弾。
(前回はこちら

まず私がいちばんに注意しようと思ってるのは
犬と犬とがやり取りする犬語の世界に
人間が口や手を出すべきではないということです。
2013-12-31 09.41.11
リードはりすぎても正しい犬語は表現できなくなったりも

犬は犬同士任せておけって
いうことではナイですよ。

そこはお間違えなく。

犬が自制できない場合は飼い主の制御は当然必要です。

たとえばいい感情からにしろ悪い感情からにしろ
犬に向かって突進していくような場合。

それはしっかと止めるべきなんじゃなかろうか。

リードが付いている場合を仮定してますが
止め方はいたってシンプル。
リードをただ止めるだけ。
引っ張る必要はありません。

たまに鼻が触れ合うくらい
スレスレの目の前でやっと止める飼い主さんもいますが
自分の犬の犬語も
相手の犬の犬語も
はっきりとわかる自信がないなら
相手の姿が確認できる程度の距離で
離れていればいるほどいいかもしれません。

あえて声もかける必要はないと思います。

あまりにも自分の犬の緊張度が高すぎて
自力で動けないようなら
その場を離れるように誘導するのはアリかもですが
ほんとはそうなる前に気が付いて
程よく離れた距離で止めてやらなきゃ
いけなかったんでしょうね。

ましてやオスワリやフセなんて強要する必要はありません

むしろ、やってはいけないのではと思います。

そういう余計な介入はしない方がいいと思われます。

コタローは今でこそどちらかというと
突進される側の犬ですが
(若いころは突進もそりゃーしたさ!)
ここで突進する犬が飼い主のコマンドによって
オスワリしたりフセしたりすると
犬的には何言ってるんだかわからない状態になってしまい
受け取る方はたいへん困ります。
2013-03-20 07.39.51

人間だって向こうから歩いてきた人が
「初めまして!いいお天気ですね!」とか
口では言いながら鼻息荒く肩もいからせて
ドンドンと足踏みなんてしてたら
何言いたいのかってすごく困りますよね(・_・;)?

オスワリやフセは
相手に脅威を与えないための
友好的なしぐさを示す場合が多いのですが
身体は強張り目はギラギラしてる犬が
そんなちぐはぐなしぐさをすると
受け取る犬は混乱します。

無理にお行儀よくさせようなどと
思わないでいいんです。

自分の意図とは違うメッセージを
無理なコマンドで相手に送らせるくらいなら
オマエなんかあっち行きやがれ!って
吠えてた方が犬と犬との交流としては正解なんじゃなかろうかと。

それを正しく受け取った犬は
物わかりよく避けてくれる場合もあるでしょうし
まあまあそんなこと言わないで♪ってなだめてくれたり
もしくは相手もコンチクショーって言い返すことがあるかもですが
少なくともそこに誤解はないと思うのです。

2013-03-22 07.13.41

中にはコマンドで自分の犬が
「おなかを見せる」ようにする
なんていうのもあってビックリしますが
もしそういうペアに会ったら
私は間違いなくコタローを寄せません。

おなかを出すというのは
一般にもよく知られている犬語のポーズのひとつですが
昔から言われている「降参」「服従」というより
相手をなだめるための最大級の表現かと思います。

もしコタローにカチンと来てるのに
飼い主のコマンドでおなかを見せさせられて
そこへ「なだめ」のポーズだと
犬語を読み違えた(ある意味、正しく読めているのですが)コタローが
相手のニオイを嗅ぎに行って
相手がそれでさらに緊張したら・・・???

流血事件が起きてもおかしくない状況だと思います。
それは怖すぎる・・・。

同じように自分の犬を抑えて
「さあお尻を嗅いでください」なんてことも
個人的にはやらない方がいいと思ってます。

抑える飼い主さんは自信があるのかもしれませんが
私は何が起きるか非常に怖いのでいつも
「いえ、大丈夫ですよ~」って
お断りしています。

と、まあなんて長い前置き(笑)。

でですね、やっと本題ですが
犬と犬とが交わす犬語のコミュニケーション。

それは人間相手にするよりも
いろんなバラエティに富んでいて
とってもおもしろいものなんですが
ささいなしぐさ、ちょっとした動き、
それが短時間で繰り広げられたりするので
慣れない人間の目では追いきれません。

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特に見知らぬ犬との交流の場合は
相手の犬のコミュニケーション能力も測れないので
よりいっそう難しいです。

自分の犬が何言ってるのか
相手の犬が何言ってるのか
すくなくともいい感情か悪い感情か
「快」か「不快」か
それが読み取れないうちは
自分の判断だけでは犬を寄せないほうが
無難かもしれません。

何も至近距離でなくても
離れたところからでも
相手になんらかの合図を送っている場合も
多いものです。

そこで犬と犬とが交わす犬語は
まず、自分の犬を見ることから始めましょう。

さて自分の犬は相手の犬に
どうやって気持ちを伝えているでしょう?

ちらりと視線を投げかける。
あえてそっぽを向く。
オスワリしてみる。
伏せてみる。
堂々と胸を張って仁王立ちする。

相手にしっかりと伝えている場合も
伝えるつもりのないしぐさである場合も
あるかとは思いますが
少なくとも動作と動作の間に
相手をちょっとでも意識しているようなしぐさ
視線を送っていたりしたら
それはきっと相手に何かを伝えようとしているのでしょうね。

そしてそれを送る自分の犬の感情が
まずは単純明快に
「快」なのか「不快」なのか
考えてみます。

犬と犬とのコミュニケーションに限らずとも
日々自分の犬の目線を追って
(自分の犬を見るのじゃなくて
 自分の犬何を見てるのかを見る)
何を見てるのか?
そのとき何を感じてるのか?
「快」なのか「不快」なのか?
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それが犬語を知る
ひいては自分の犬の感情を知る
第一歩なのではないかと思うのです。

私も自分の犬や周りの犬たちに
日々お勉強させてもらってますが
5年たったいまでも新しい発見はあって
もしかしてそうなのかな~♪なんて
お散歩中にひとりほくそ笑んだりする
ちょっと見には危ない飼い主・・(^_^;)

地味~なお勉強ですが
自分の犬のしぐさを見て
その感情を考えることは
もしかすると犬語の本を100冊読むより
ずっとずっとためになるかもしれません。

だって本に書いてあるのは
一般的な犬の話ですが
目の前にあるのは
自分の犬の話ですもんね。

とまあ、本題に入ったと言いつつも
ほとんど前置きのような状態になってしまいましたが
次回は目で見た犬のしぐさから犬の感情を考えるとき
私が注意しようと思ってることなどをまとめて終わりにしますので
よろしければもうちょっとだけお付き合いくださいませ。

あ、もちろん素人飼い主の目線から見たお話ですので
これが正しい!とは言い切れませんが
何かの参考になれば幸いです。

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