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我が家のケイトは
2011年4月30日に保護した
三毛猫です。

ケイトは横隔膜ヘルニアという
病気を持っていました。

胸部と腹部をわける横隔膜が
先天的に異常だったり
後天的に事故等で破損して
腹部にあるはずの臓器が
胸部になだれこみ
肺や心臓を圧迫して
その機能をさまたげる病気です。

そのケイトのお話です。
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現在、ケイトは横隔膜ヘルニアの手術を受け
元気になって戻ってきました。

ケイトが元気になるまでには
たくさんの幸運に恵まれていました。

【幸運1:おやつを持った私と出会う】
ラッキーレベル★★

今現在、私はほとんど散歩におやつを持っていっていません。
もし食べ物を持っていなかったとしたら
保護を手伝ってくれた友人が来るまで
ケイトを足止めできなかったでしょうから
保護できたかどうかわからなかったと思います。

【幸運2:猫保護に慣れた友人がたまたまいた】
ラッキーレベル★★

私は猫の保護にまったくの素人だったので
猫の保護経験のある友人に助けを求めました。
たまたまその日、友人は家にいてくれて
すぐに手伝いにやってきてくれました。

【幸運3:保護翌日の病院で避妊手術を免れる】
ラッキーレベル★★★★

ケイトは苦しいときよくこういう体勢で寝ていました

保護の翌日に行った病院で
ワクチン・血液検査を済ませた後
避妊手術も受ける予定でしたが
他の猫の手術が入ったため
避妊は延期となりました。

横隔膜ヘルニアが発覚する前だったので
普通の健康体の猫と同じように麻酔をかけたとしたら
お腹を切開したとたんに呼吸が停止し
死亡したであろうと言われています。

【幸運4:別の病院でまた避妊手術を免れる】
ラッキーレベル★★★★

上記のように避妊ができなかったので
さらに地元の病院に連れて行き
避妊をお願いしたところ
点滴の跡と思われるバリカンの跡があることから
(後に点滴は誤解と判明)
飼い猫の可能性も捨てきれないので
避妊はできないと断られました。

これも上記の場合と同じく
もし避妊手術をしていたら死亡したと思われます。

【幸運6:コタローが初めて行った病院で外科医を紹介される】
ラッキーレベル★★★★★

我が家に来た当初は物陰に隠れるようにして寝ていました

コタローに皮膚疾患が出たため
あちこちの病院に行き
3件目の初めて行った病院で
ダメもとで聞いてみたところ
横隔膜ヘルニア手術のエキスパートを紹介され
手術できることになりました。

この病院で紹介してもらえなければ
ケイトの手術ができる獣医さんには
めぐりあわなかったと思います。

【幸運7:ケイトが低酸素状態に慣れていた】
ラッキーレベル★★★

交通事故等で横隔膜ヘルニアを起こした場合
低酸素状態に慣れてない個体は
動けないほど苦しむようです。

そのような状態では
手術の際にも
麻酔で危険な状態に陥りやすいのです。

が、ケイトは横隔膜ヘルニアを患ってから
時間が経過する中で
体が横隔膜ヘルニアに順応し
低酸素状態にも慣れて
通常の生活を送れるほどでした。

【幸運8:臓器の癒着がなかった】
ラッキーレベル★★★★

少しずつコタローとも距離が近くなりました

臓器同士の癒着がひどい場合は
手術ができなくなります。
通常、時間が経過すればするほど
癒着は進みます。

癒着してるかどうかは
開腹してみて初めてわかることです。

ケイトは、発症してから
時間が経過してると思われるのに
癒着がなかったそうです。

【幸運9:横隔膜が縫い合わせられるほど残っていた】
ラッキーレベル★★★★

先天性の横隔膜ヘルニアの場合
横隔膜が足りずに縫い合わせることが
難しいケースがあるようです。

横隔膜にはある程度の伸縮性が必要な臓器で
無理に縫いあわせても
うまく機能しないそうです。

ケイトの場合、縫い合わせるには十分な
横隔膜が残っていました。

【幸運10:手術に計5名の獣医が携わった】
ラッキーレベル★★★

遠慮なくベッドにあがって一緒に寝るようになりました

これはかかりつけ獣医さんの人徳のなせる業か
ケイトの手術には
わざわざつくばまで出向いてくれた
執刀医の先生をはじめ
合計5名の獣医さんが関わってくれました。

手術も万全の体制をとることができたと思います。

ざっと思いつく限りで
10個の大きな幸運が重なっていました。
小さいことを言えばもっとあると思います。

ケイトは生かされるべくして生かされたんだと
そういう気がしてなりません。

次回は横隔膜ヘルニア
ケイトの場合をまとめようと思います。

その前に。

手術前と手術後のレントゲンです。

【手術前】

通常黒く見えるはずの肺の空洞がほとんど見えず
胸部になだれこんだ肝臓や胃、腸によって
白く詰まって見えます。
心臓も確認できません。
肺は実は背中側に押しやられています。

【手術後】

肺の空洞がはっきりと見え
隅々まで空気がいきわたっているのがわかります。
中央に心臓も確認できます。
横隔膜がしっかりと
腹部に消化器をおさめています。

手術後のレントゲンを見たときは感無量でした。

今までは、がんばって息をする
意識して呼吸するということを
24時間ずっとしていたケイトです。

ケイトは今
肺を隅々まで膨らませて
意識せずに呼吸するという
ごくごく普通のことが
やっとできるようになりました。

ケイトを守ってくれた多くの幸運と
助けていただいたたくさんの誠意と
応援していただいたたくさんの励ましと
すべてに感謝したいと思います。

ほんとうにほんとうにありがとう。

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