まだ保護仔犬を預かっていた金曜日の夜。

ケイトの爪はなんとか3本まで切ったのですが
仔犬をまかりまちがって傷つけたらたいへんだし
コタローのインターフェロン治療のついでに
ケイトの爪切りのため病院に行きました。

車の中はコタローもケイトも
それぞれのキャリー(クレート)に乗せて移動します。

ケイト用は仔犬にも使っていた
扉が完全に外れる かつ 上からも入れられるツードアタイプ。

コタローは後部座席、ケイトは助手席が定位置です。

運転中にふとケイトのキャリーにかけてある布が
ひらひらしたような気がします。

扉の柵越しにケイトが手を出した?
いやいや出せるような大きさの網目じゃないし・・・。

と、視線を下にやると
なんと助手席の足元にいるケイトと目が合いました。

けけけけけけいちゃん、キャリーから出ちゃってるよーーーー(@_@;)

運転中だしケイトを抱きかかえるわけにも行かず
しばしどうしようか考えてると
ケイトがふとそっち行きます的な動きを!

まままままて!こっちはだめ!

「ケイちゃん、そこにいてね」と
ケイトの前にパーした手を出して
いやもちろん犬じゃあるまいし
ケイトに「マテ」なんて教えてもないしできもしないでしょうが
でもケイトも「うんわかった」みたいな感じで
おとなしく助手席の足元にうずくまる。

横道にもそれる場所ないし
どうしよう、どうやって止まる?

キャリーを手探りで確認してみると
どうも前面の扉がちゃんとはまってなかったらしく
完全に取れちゃってます(汗)

そうこうしてるとまたひょっこりケイトが顔を出し
「あたしキャリーに入る?」みたいな感じで
私の顔とキャリーを交互に覗き込む。

「ケイちゃん、キャリーに入ってくれる?」と
手で誘導してみました。

いやもちろん犬じゃあるまいし
クレートトレーニングなんてしちゃいませんし
普段なら病院にいくときに
入れられるのは嫌がるキャリーなんですが
すんなり入ってくれました。

信号で止まるまで
とりあえず扉代わりに前面を手で押さえつつ
でもケイトは出る気配もなく奥でおとなしく伏せてる模様。

赤信号で止まったときに
手早く扉をつけて、事なきを得ました。

いやー、これ外じゃなくって良かった(涙)。

でも、今思えばこれは昨日の夜に起きた
さらなる脱走事件の前触れだったのかも・・・。

昨日の夜、遅い夕飯を食べ終わった夜10時。
ふとケイトの気配がないことに気がつきました。

近頃のケイトは家族が(というか私が)
1階にいるときはほぼ1階で過ごします。

なのにさっきまで座っていたソファにいない。
キャットタワーにもいない。

ちょっと嫌な予感がしてきて
いくつかある寝床を確認するもいない。

2階にいるときの定位置となっている
私のベッドの上にも下にもいない。

名前を呼んだらいつもなら鳴きながら出てくるのに
まったくその気配もない。

たしか最後に見たのは食事中に
コタパパの後ろの窓で外を見てた後姿・・・。

確認してみるとその窓が
網戸も閉めずに
ケイトが通れる幅に開いています。
コタパパの仕業です。

今日は鍋だったので暑くなって窓を開けたのでしょうけど
なんで網戸をしなかったの・・・。

それに気がついたときは
全身の血の気が引きました。

「ケイトが出て行った???」

私のあまりの狼狽振りに
コタパパもコタ姉も家中を探してみたりするも
やっぱりいない。

私は懐中電灯をひっつかんで外に飛び出し
ケイトが出たと思われる窓から庭、道路、垣根を探してみるも
やっぱりどこにもいない!
名前を呼んでも返事しない!

昔猫を飼っていたコタパパは
「出ても自分で帰ってくるんじゃないの」と
のんきなことを言ってましたが
私のあわてた様子にさすがに緊迫感を感じたのか
一緒に探し始めましたが
やっぱりどこにもいません。

あちこちで見かける
何ヶ月も見つからない迷子のチラシが
頭に浮かびます。

30分探してどうしていいかわからず
夜も11時前なのに
近所のワン友(この場合はニャン友?)に泣きついて
相談しました。

ちょっとかわいそうだけど
捕獲器を使おう、ということになって
猫の保護活動もしている友人は
さっそく二つも持ってきてくれました。

それから30分一緒に探してもらい
でもやっぱり出てこず
指示通りに猫缶やらツナ缶やら用意して
捕獲器やキャリーを置き
ひとまず家に戻りました。

それから30分。
失踪に気がついてから1時間半後
外の物音に窓からのぞいてみると
なんとケイトがいるとコタパパが!
やっぱり外にいたんです!

あわてて外に出ましたが
もうどこにいるかわかりません。

近所の犬も気配を察してか吠えっぱなしだし
おびえてどこかに隠れているのか
それともどこかに行ってしまったのか。

再び家に戻って
今度は窓を開けたまま待つことさらに30分。
失踪に気がついてから2時間後
ケイトが再び窓の下に現れました。

今度はおびえさせないように
外に出るのをやめ
名前を呼びながら猫じゃらしを振って
ケイトを誘導します。

すると、脱走した窓からケイトが自分で
帰ってきてくれました~。

家に入ったのを確認して窓を閉めたら
やっと安心してもう泣けてきました。

ケイトは落ち着かない様子で
そのまま2階にかけあがり
私のベッドの下にもぐりこんでしまいました。

ニャン友に電話して報告し
今はそっとしておいてあげてというアドバイスどおりに
みんなケイトのそばから離れて
それぞれ自分の部屋へ。

私はとりあえず外に出て
捕獲器やらキャリーやら猫缶やらをかたづけ
家に戻ってソファで脱力~。

ほんとに良かった。ほんとに怖かった。

ソファで改めて恐怖と安心をかみしめていると
ケイトがとことこと階段を降りてきて
いつものように横に寄り添って寝ました。
そしてそのまま朝までソファで一緒に寝ました。

この騒ぎの中コタローだけは余裕綽々な様子でした(-_-;)

実は子供の頃に飼っていた柴犬を
脱走で外で交通事故に合わせてしまい
重傷を負ったことで安楽死させてしまった
経験があります。
汽車に轢かれた犬・北斗 | 柴犬コタロー日記

それ以来、犬を飼うことはおろか
あえて犬と触れ合うことを
十数年ずっと避けてきました。

コタパパとコタ姉が犬を飼いたがっても
なかなかOKできなかった理由のひとつです。

脱走イコール死、事故を連想してしまい
今でも恐怖を感じます。

イアン・ダンバーの本だったかで
「外に出る犬は外で死ぬ」
・・・脱走させてひとりで外をうろつかせていると
いつか必ず外で死ぬことになるというような文があって
ほんとにその通りだとつくづく思ったことがあります。

ケイトがこのまま戻ってこなかったらと
2時間ずっと恐怖を感じてました。

一晩一緒に眠ってようやく落ち着いた感じです・・・私が(^_^;)

ケイトはいつものように2階に上がって
パソコンに向かう私についてきて
でもいつもよりは甘えた感じ。

今はいつものように
私のいすと背もたれの間に入って寝ています。
なのでいつものように
私は背もたれが使えません(^_^;)

これにこりてコタパパが
ちゃんと網戸まで閉めるようになることを祈るばかりですが(汗)
案外「戻ってくるじゃん」とか思ってたらどうしよう(大汗)。

でも子供の頃に飼っていた柴犬・北斗だって
何度も脱走して何度も無事に帰ってきましたが
たった一度の事故で
二度と生きたままでは家に戻ってきませんでした。

たった一回の脱走でも
たった一度の事故に遭遇しないとは限りません。

ケイトやコタローは基本的には慎重派だから
窓やドアが開いたからといって
ぱっと飛び出すということはまずしないのですが
それに油断していたようなところもありました。

気を引き締めて
今まで以上に気をつけようと思います。

あー、もう無事でほんとに良かった(>_<。)

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