昨日は節分。

豆をまこうかな~と思いつつ、やっぱり拾っちゃうよね(-_-;)

ってことで豆をまかなかった我が家。

夕方のお散歩の時間帯が早かったので

(珍しくコタローがクンクン鳴いた。

 ウンチがしたくなったらしい)

夜のトイレ散歩に行きました。

そしたら雪が降ってましたよ~!

寒いね~と言いつつお散歩してたら

アスファルトでなにか見つけたコタローがパク&カリカリ・・・。

が、マメが、まめがそこらじゅうに落ちてるぅ~!!!

まさか、そ・・・外でマメを拾うことになるとは。

・・・よいこのみなさん、豆まきはお家の中でやってね。

   ワンコが食べちゃうの(涙)

朝の散歩ではマメが落ちてなくて、ほっ。

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コタローは残念そうですが(汗)

(*・ω・)ノ今日はちょっと思い出話。

コタ姉は、コタローがうちにやってきて慣れるまで

犬っていうものにほとんど触ったことがありませんでした。

一方、私は小さい頃から犬や猫が好きでしたが

両親が共働きで飼えないってずっと言われてました。

よく遊びに行った親戚の家の周りは空き地が多く

野良犬も多くて生まれたての子犬の面倒を

よくこっそり見てました。

当時は飼い犬とあまり縁がなかったですね。

外飼いも多く、つながれてワンワン吠える飼い犬よりは

野良犬の方が愛想がよくて、怖くなかったです。

親戚の犬でもない

友達の犬でもない

そんな一頭の犬の思い出。

ご近所の裏庭でひっそりとつながれた犬でした。

「ムク」って呼んでました。

当時はなんの犬種か知りませんでしたが

たぶんこのあたりかな?

オールド・イングリッシュ・シープドッグ – 図鑑 – いぬ – Yahoo!ペット

人の滅多に通らない空き地に面した日当たりの悪い裏庭で

ごっつい鎖につながれて

長い毛はもつれて薄汚れて

ものすごく年寄り犬に見えました。

愛想はまるでなくて、人が通ると吠えるんです。

吠える時以外は、薄汚れた犬小屋に入ったまま。

たまたま学校帰りに見かけて

なんでか気になったんですよね。

決められた通学路のコースを外れて

ほぼ毎日ムク(←勝手につけた)の前を通って帰りました。

最初は吠えていたムクも

毎日やってきてはちょっと離れた空き地で座って

じっとしている子供に

慣れたのか興味がなくなったのか

吠えなくなりました。

そうするとだんだん欲が出てきて

ちょっとずつちょっとずつ

近づくようにしました。

相変わらず私が歩いてくると遠くから吠えるムクですが

(歩いている人はムクからは見えないので

 音で人が近づいてきているとわかるようでした)

私が顔を出して「ムク!」って呼ぶと吠え止むようになりました。

私が空き地で座ってムクを見ている間

ムクもじっとこっちを見るようになりました。

顔にかかった毛が邪魔で視界が遮られるからか

声をかけないと私だとわからないらしく

姿を見せただけでは吠えることもありました。

もし私だってわかったら最初から吠えないかな?

だったら嬉しいな。

そんな風に考えて、ムクの家が近づいたら

いつも口笛を吹くことにしました。

「ムク!」って声で呼んでもよかったのでしょうが

大人に見つかっちゃまずいと思ってたし

もし見られてもいいように口笛にしました。

何日か続けるうちに、ムクは最初から吠えなくなりました。

それどころか、犬小屋から出て待ってくれるようになりました。

名前を呼ぶと、手入れされてない毛のスキマから

顔を上げて見つめ返してくれるようになりました。

口笛を吹いて近くまで行くものの

こっそり隠れてみたり、といういたずらもしました。

ムクが犬小屋から出てくる音、鎖の音がします。

様子を探っている気配がします。

それが嬉しくて。

そのうち、犬小屋にムクの本当の名前が書いてあるのを見つけました。

かすれてよく見えませんでした。

アルファベットの「B」だけがよく見えました。

Bで始まる名前なんだな、と思いましたが

やっぱり私の中では、ムクはムクでした。

雨の日に行くと、濡れるのにやっぱりムクは出てきて

ただでさえ手入れのされてない毛が

濡れてますますかわいそうになって

雨の日は行くのをやめました。

一度おやつを持っていったのですが

パクッと手ごとかまれそうになって

ビックリしておやつを落っことしてしまいました。

今にして思えば

歯を当てないように手から何かをもらうことを

あまり教えてもらってなかったのかもしれません。

それが怖かったのもありましたけど

もしここでムクが私に怪我をさせたら

たいへんなことになると思って

直接触れることはそれ以降しませんでした。

(当時同級生の家の秋田犬が、その家の子の友達を噛んで

 保健所に連れて行かれたということがありました)

夏の暑い日は、日陰にいればいいのに

私が見ているとムクもひなたに出てこちらを見ています。

ある日思いついて

学校帰りに寄らずいったん家に戻り

氷を持ってくることにしました。

おやつのことがあったので直接手からやるのははばかられ

ほとんどおきっぱなしになっているように見える

ムクの水入れに氷をぽんと放ってやりました。

水入れは薄汚れていて、一瞬躊躇したのを覚えています。

ムクは不思議そうにしたものの

氷をぺちゃぺちゃと全部舐めてくれて

うれしくて暑い日は毎日氷を持っていくことにしました。

やがて私のうちも犬を飼い始め

一度自分の犬を連れて行ったことがありますが

でもやっぱりムクは吠えて吠えて。

犬同士を会わせることはあきらめましたが

学校帰りにこっそり寄り道をすることは続けていました。

ある日いつものように口笛を吹きながら

ムクの家に近づいてみましたが

いつもならムクが小屋から出てくるときに

聞こえてくる鎖の音が聞こえてきません。

あれ?と思ってムクの小屋を覗き込んでみましたが

ムクはいませんでした。

相変わらず汚れた水入れと

ムクをずっとつないでいた太い鎖はありましたが。

今までそんなことは一度もなかったので

ビックリしました。

次の日も行ってみましたが、やっぱりムクはいません。

日を置いて行ってみましたが、それでもムクはいません。

それから何回か行ってみましたが

二度とムクとは会えませんでした。

半年以上続いたムクとの交流は

そうやって終わりました。

最後まで本当の名前も知らない犬でしたが

最後まで一度もお互い触れることはありませんでしたが

たとえばこんな、こどもと犬もありました。