以前、リードのナスカンについて、こんな記事を書きました。

リードのナスカン外れたことがありますか? – コタロー日記-柴犬と一緒 ▽・エ・▽

よくある鉄砲ナスカンとレバーナスカンの比較についての記事です。

鉄砲ナスカンより、レバーナスカンの方が外れにくい、とお伝えしました。

ですが実は、レバーナスカンでも外れることがありました。

ハーネスを使用しているときです。

検証してみると、ハーネスのDカンとナスカンのサイズの組み合わせが悪く、Dカンにうまい具合にレバーが引っかかったようなのです。

そのとき使用していたリードは大型犬も使えるトレーニング用のリードで、ナスカンも大きいサイズでした。

なかなか既成のもので長さのあるリードがなかったため、このリードを使用していたのです。

ちょっとナスカンが重いかな、とは思っていましたが、まさか外れるとは・・・。

すでにそのリードは処分してしまったため、以下はイメージ画像です。

ハーネスです。

中央の2つのリングにナスカンを装着します。

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このように片方だけになっていることが何度かありました。

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たまたま2つのDカンにつける仕様だったため、リードが完全に外れることはありませんでした。

今のレバーナスカンは、サイズがちょうど良いのでそのようなことはありません。

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どのようにナスカンを動かしても、レバー部分がDカンに引っかかることはありません。

Dカンのいちばん小さい径より、ナスカンのレバーの方が小さいので、必ず隙間が出来るためです。

これが大きいサイズのナスカンだと、Dカンの径よりレバーの方が大きく、引っかかるのです。

サイズの組み合わせは、鉄砲ナスカンの場合でも同じです。

うちにある大型犬でも使えるトレーニング用リードの鉄砲ナスカンと、小型犬用の首輪で試してみます。

一度目は外れませんが、二度目・・・コジローの父さんの検証どおり、知恵の輪のように外れます。

D

このナスカンは、レバー部分が引っかかりにくいように丸くなっていますが、それでも外れます。

回転しないように指で押さえながらなので、多少無理やり感がありますが、レバーそのものには一切触れずに外れています。

こんなこと滅多に起きないと思われるかもしれません。

でも、実際に事件が起きました。

先日の記事に、「コジローの父」さんから次のコメントをいただきました。

使用の許可をいただきましたので、誤解のないように全文掲載します。

リードのナスカンが外れる件ですが、

我が家では残念ながら先週最悪の事態が発生しました。

家内が散歩に連れて出てウンチをした後にお尻を気にしている様子だったので一度抱きかかえてお尻を拭いてあげて歩道に戻した時にリードが外れていて、そのまま走り出してしまい車道に飛び出し車に轢かれてしまいました。

私も前に一度外れたことがありましたが、何か引っかかっていてちゃんとはまっていなかったものと理解していましたが、思い返して見れば今回と同じように抱きかかえた際にイヤイヤをした時でした。

いなくなった犬の首輪にリードを付けていろいろ試してみて初めて気付きました。

ナスカンのレバーのところに斜め45度の角度で首輪のDカンを置き、そのままDカンを軽くねじると簡単に外れます(まるで知恵の輪を外す時のように)。

そんな偶然は少ないだろうと思われるかもしれませんがジャージの袖を首に見立てて首輪を付け犬を抱かかえるようにしてリードが外れる様を何度も何度も確認しました。

このブログをもっと前に拝見していればと非常に残念に思います・・・。

そして私のコメント使用許可のお願いに対するコメント

お気遣いありがとうございます。

残念ながら生後11ヶ月の遊び盛りということもあって猛ダッシュで車道に出てしまったこともあり即死でした。

ウエスティとパピヨンのMIXで近所の方々にも大変可愛がってもらっていました。

ご迷惑でなければ是非取り上げてやって下さい。

こんな悲劇が1件でも減ればと思っており、自分でもまとまった時間が持てれば自分のブログを作って紹介したいとも思っていましたが、今のところこうした善意にすがるしかありません。

国民生活センターでは4月に「犬用リードの強度」というレポートをまとめておられますが、これまでの相談内容の中に破損ではなく外れたという相談があるにも関わらずナスカンの構造上の問題点については何ら検証されることなく、リードの強度のみについて報告されていましたので(国民生活センターのメニュー>商品テストで即閲覧できます)、市と県の消費生活センターを訪問し、実演を交え以下の点について要望してまいりました。

1、「外れることもある」とか「こういう場合に外れ易い」という説明を商品の取扱い説明書に入れる。

2、ナスカンのレバー部分にロック機能を持たせる。

3、大きさや形状によって外れ易いので、適合するDカン・マルカンを指定する。

(さいたま市在住ですので埼玉県とさいたま市のセンターに行き、国民生活センターで改めて取り上げてもらいたい、メーカーに要請してもらいたい等のお願いをして来ました)

こんなことをしているのはせめてこれから事故が減ってコジローと同じような悲しい目に会う犬が無くなれば、コジローも少しは報われるのではないかという思いからです。

どうぞよろしくお願いします。

基本的には、鉄砲ナスカンでもレバーナスカンでも、サイズの組み合わせが正しければ簡単に外れることはないと思います。

ただ以前の記事にも書いたように、レバーナスカンの方が外れにくいと思われます。

どちらにしても、ナスカンとDカン・マルカンのサイズが適正かどうか・・・。

ちゃんと自分が使用している組み合わせは大丈夫なのかどうか、一度検証されてはいかがでしょうか・・・。

同時に、(コジローくんの場合はまた違いますが)リードのつけ外しの際には、ちゃんと犬を落ち着かせてからつける・外すことも大切だと思います。

私も公園についてから散歩用のリードからロングリードに替えたりしますが、犬が動いていてはちゃんとつけ外しが出来ませんし、最悪の場合はつけてもないのに猛ダッシュの可能性も。

リードをつけ外しされても、飼い主の許可がないうちは動かない、そういうしつけもするべきだと思いますが、100%犬を制御できるかどうかはムズカシイ。

やっぱりリードがしっかり外れないこと、が大前提だと思います。

最後に、コジローくんのご冥福をお祈りします。

コジローの父さん、ご協力ありがとうございました。

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コタローの場合はその組み合わせでした

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